メールマーケティングは時代遅れ?メールマーケティングの実情とマーケティングオートメーションがもたらす変化 (後編)

EmailMarketingAutomation300x200 (1).jpg前編では主に海外における「メールマーケ」の現状について言及しました。

どことなく、「新しさがない」、「効果が少ない」と思われがちなメールですが、効果がないのではなく、メールというチャネルを活用した取り組みが定着しており、且つソーシャルメディアやLINEなど、その他の目新しいチャネルが増えていることが要因で少々目立たなくなっている、という表現が適切でしょうか?

また、トリガー型メールのように購読者の行動に応じてパーソナライズ化することで、より高い効果を生み出している、という結果もありました。

さて、今回は日本国内におけるメールマーケティングの状況と、効果が高いという「トリガーメールの実行」についてお伝えしていきたいと思います。

日本でもまだまだメールは活躍中!

6月に日本への正式ローンチを発表したSalesforce ExactTarget Marketing Cloud。ExactTarget社が実施した日本国内の消費者調査では、日本市場においてもメールの存在感は未だ強いことを強調していました;

・オンラインで購買行動をするユーザーの内、各世代において約76%が1社以上の企業からマーケティングメールの受信を承諾(オプトイン)している

・日本の消費者の約65%が、1日に1回以上メールをチェックしている

・ECショップでの購入者の約41%がメールプロモーション経由で購入している

日本人の約60%は、オプトインした企業からのマーケティングメッセージを受信したいと考えている

メールマーケティングはインターネットメールが登場した頃から取り組まれている施策の1つであり、昨今はソーシャルメディアやLINE、Web広告など他のチャネルが登場していることもあるため、影が薄くなっているのかもしれませんが、本調査から垣間見えるのは「まだまだ現役」の印象です。

USでのトリガーメールの事例があるように、ユーザーの嗜好性に合わせた最適なコンテンツを、最適なタイミングで送ることが出来れば、更に高い効果をあげられるのでは?と期待も出来るのではないでしょうか。

トリガー型メールマーケティングを効率的に実行!MAが果たす役割

だがしかしこのトリガーメール、実際に実現しようと思うとかなりの手間が掛かります。オプトイン(メール購読している、メールアドレスを取得した)ユーザーの

・デモグラフィックデータ(性別や年齢、会社名や役職など)
・自社Webサイトの閲覧行動
・ダウンロードした資料や申し込まれたセミナーの内容
・メールの開封有無、メール内リンクのクリック有無

等々、様々な条件を掛け合せてユーザーをセグメンテーションし、メールのコンテンツをユーザーごとに変えて配信し、更にその結果を受けて更にコンテンツを変更し・・・という作業を延々と繰り返す必要があります。(私は考えただけでも頭痛がします。。)

こういったユーザーのセグメンテーション、ユーザーに合せたコンテンツの差し替え、ユーザーの反応に応じた次アクションの切り替えといった、One to Oneマーケティングを、半自動化(最初にシナリオの登録は必要)してくれるのが、「マーケティングオートメーション(MA)」ツールの特徴的機能の1つとなっています。

まだまだ見込みのある「メールマーケティング」の高度化に挑戦しよう

これらの調査結果より、まだまだメールにはマーケティング効果を高める見込みがあり、そしてその高度化における重要な一翼を担うのが、マーケティングオートメーションだと考えております。

ただし、マーケティングオートメーションを使いこなし、高いマーケティング効果を上げるためには、ツールを導入するだけでなく、

・マーケティングプランの策定
・ペルソナ(見込み顧客、顧客像)ごとに適したマーケティングシナリオの作成
・マーケティング効果の測定方法、見直しタイミングなどPDCAサイクルの確立、運用

など、様々な要素が必要となってきます。 弊社ではマーケティングオートメーションツールの選定からマーケティング企画の支援など、幅広くご支援させていただくことが可能です。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

vs_toiawase.png

RELATED POSTS